ちょっと違和感があったためメモしておく。
BLOBストレージ、それもパフォーマンスタイプpremiumのものが必要になり設定していた。アカウント種類がページBLOBのものとブロックBLOBものを1つずつ作成を行った。ページBLOBを作成したのち、Azure Portalから確認したが、アカウントの種類が”ページBLOB”ではなく、”StorageV2 (汎用 v2)”と表示されていることに気が付いた。
以下はストレージアカウント作成時のレビュー画面だ。ここではアカウントの種類が”ページBLOB”となっていることがわかる。
以下は、デプロイ後、ストレージアカウントの概要ページの作業ウィンドウに表示された要点データだ。アカウントの種類がStorageV2(汎用 v2)となっていることがわかる。
念のため確認したが、パフォーマンス:premium、アカウントの種類:ブロックBLOBだと以下のような表示になる。
パフォーマンス:Standardで、種類:汎用V2だと以下の通りだ。
公式の情報としてもパフォーマンスタイプとアカウントの種類の組み合わせは下記の通りであった(詳細はこちら)。Premiumタイプで汎用 v2という組み合わせは存在していないことがわかる。
パフォーマンス | アカウントの種類 | サポートされているストレージ |
Standard | 汎用 v2 | BLOB,Queue,Table,Files |
Premium | ブロック BLOB | BLOB |
Premium | ファイル共有 | Azure |
Premium | ページ BLOB | BLOB |
釈然としないため、リソースメニューの[テンプレートのエクスポート]からARMテンプレートを確認してみた。以下が取得したARMテンプレートを一部抜粋したものだ。
"resources": [
{
"type": "Microsoft.Storage/storageAccounts",
"apiVersion": "2023-01-01",
"name": "[parameters('storageAccounts_risekinkdsmpfoafng_name')]",
"location": "japaneast",
"sku": {
"name": "Premium_LRS",
"tier": "Premium"
},
"kind": "StorageV2",
"properties": {
(中略)
}
}
なんとresourcesのkindキーの値が”StorageV2″(汎用 v2)となっている。(PageBlobStorageとかかと思っていた…)
premiumでは便宜上、ページBLOBと名前がついているだけで、実態はStandardで提供されている汎用V2も、選択されるパフォーマンスtierの違いはあれど、内部的には同じ種類として扱われている、ということなのだろうか。公式のドキュメントも確認したが、本件に関する言及は見当たらなかった。
以上。
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