Windowsプッシュ通知サービス(WNS)とプッシュ通知履歴取得

Windows

Windows11で画面右下に表示されるプッシュ通知に関するサービス名と通知履歴の確認方法について。
通知履歴は、アクションセンターの通知一覧から消えてしまうとイベントビューアーでイベントログを閲覧する他なさそうなので、その方法についてもまとめる。

検証環境は実機のノートPC(Windows11機)を利用する。スペックは以下の通り。

  • 製品名:Lenovo ThinkPad T14 Gen 4
  • エディション:Windows 11 Pro
  • バージョン:23H2

Windowsプッシュ通知サービス(WNS)を構成するサービスたち

何のひねりもない、機能そのままの名称だが、このWindowsプッシュ通知サービスがWindows上でプッシュ通知・トースト通知の機能を実現している。このサービスを使うことで、サードパーティの開発者は、独自クラウドサービスからトースト更新、タイル更新、バッジ更新、直接更新を行うことも可能とのこと。(公式Docs)

実機を用いてタスクマネージャーからプロセスを確認したが、svchost.exeに実行されている、それらしきサービスが2つあった。

  • Windows Push Notifications User Service
  • プッシュ通知システムサービス
Windows11タスクマネージャーでプッシュ通知サービスのプロセスを確認

以下、タスクマネージャーのサービス情報から確認した2サービスの情報だ。サービス名はWpnServiceとWpnUserService_(任意の英数文字列)、のようだ。

タスクマネージャーでWpnServiceに関連するサービス名の確認

サービス管理ツールから確認した、WpnService(Windowsプッシュ通知システムサービス)の説明は以下の通りだ。

このサービスはセッション 0 で実行し、通知プラットフォームと、デバイスと WNS サーバー間の接続を処理する接続プロバイダーをホストします。

WpnUserService(Windows Push Notification Service)の説明は以下の通り。

このサービスは、ローカル通知とプッシュ通知をサポートする Windows 通知プラットフォームをホストします。タイル通知、トースト通知、直接通知がサポートされています。

プッシュ通知の履歴取得方法

過去に表示されたプッシュ通知サービス(WNS)によるプッシュ通知はアクションセンターに履歴として残る。過去の通知を確認したい場合はアクションセンターを開いて確認すればよい。

コンピュータの画面右下の日付と時刻が表示される領域をクリックするとアクションセンターが表示される。

アクションセンターでの通知確認

この一覧に表示されなくなった古い通知、クリアされた過去の通知を参照する方法はないか調べてみたが、どうやらそのようなツールやコマンドは存在しないようだ(もしあるなら誰か教えてほしい)。

調べてみた結果、プッシュ通知サービスの過去のイベントはイベントビューアーから参照できた。

先に結論を書いておくと、配信された通知が”どのアプリ”の”どういったメッセージか”といった明確で具体的な通知内容までは取得できなかった。取得できるのはあくまで”どのアプリから通知がプッシュされた”といった断片的な情報だけであった。

確認の流れは以下の通り。

イベントビューアーを起動して、[アプリケーションとサービス ログ]→[Microsoft]を選択する。

イベントビューアーでPush Notification Service関連のログを探す様子

[Windows]→[PushNotifications-Platform]を選択する。[Admin]と[Operational]、2種類のログがあるが、Operationalを選択する。

イベントビューアーでPush Notification Service関連のログを探す様子

以下の通りプッシュ通知に関するログが閲覧できる。
実際に行われた通知に関する履歴は[情報]レベルのログで閲覧できる。以下は、先ほどアクション通知の例で確認したWindows Defenderのスキャンに関する通知履歴だ。

イベントビューアーでプッシュ通知の配信履歴を参照する様子

[詳細]レベルのログも散見されるが、これらはどちらかというと内部的な動作、サービスのコマンド受信した際のログなどのようだ。

イベントビューアーでPushNotifications-Platformの詳細レベルのログを確認する様子

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