Azure VMのDドライブをデータディスクに、一時ディスクに別ドライブを作成してみる

前回は一時ディスク付きのAzure VMからDドライブを削除、一時ディスクも削除しようと試みた。結果、Dドライブ自体は削除できたが、一時ディスク(ディスク1)はVMから削除できず、切り離せない、ことが判明した。

今回は、(どこまで実用性があるかはさておき)、一時ディスク上に作成されていたDドライブを別のデータディスク上に作成、一時ディスク上には別名のドライブを作成してみたいと思う。一時ディスク上に新しく作成するドライブレターは”T”で作成する。

検証環境は以下の通りだ。

  • OSエディション:Windows Server 2022
  • バージョン:Datacenter
  • SKU:Standard B2s (2vcpu、4 GiBメモリ)
  • ディスク: OSディスク(128GB Standard SSD) / 一時ディスク(8GB)

一時ディスク上に別のドライブを作ってみる

サーバに接続し、[ディスクの管理]画面を確認すると、ディスクの状態は御覧の通りとなっている。

一時ディスク(ディスク1)上のボリュームは削除済み、ディスク自体もオフラインになっている。

まずはディスクをオンラインにする。

次に新しいボリュームを作成する。今回の検証にはボリュームの種類は特に関係はないので、[シンプルボリューム]で作成する。

ウィザード画面が立ち上がるので[次へ]、[次へ]と進めていく。ドライブ文字割り当ての画面で、ドライブ文字は[T]を選択する。

次のパーティションフォーマットの項目で、ボリュームラベル名を指定しておく。なんでも良いが、かつてのDドライブと同様に”Temporary Storage”としておく。

[次へ]、[完了]と進めると、ドライブが作成される。問題なく作成が行われた。

エクスプローラーからも確認。一時ドライブ上にできていたテキストとフォルダは見当たらない。(そのうち、自動的に復元されたりするのだろうか…後日確認する。)

(2023/12/08 追記)
サーバを再起動して確認したところ、既定で作成されていたファイルとフォルダが、Tドライブ上に生成されていることが確認できた。CollectGuestLogsTempフォルダはAzure Diagnostics 拡張機能関連の一時保存フォルダ、DATALOSS_WARNING_README.txtは読んで字のごとくデータロスに関するreadmeだ。

Dドライブを別ディスク上に作成する

新しくデータディスクを追加して、その上にDドライブを作ってみる。これでDドライブをデータディスクとして利用できる。

まずはAzure Portalから仮想マシン管理画面のディスク設定の画面から、新しくデータディスクを追加する。種類・サイズは適当で設定。ディスク名は”data01″とした。

RDPでサーバに接続、[ディスクの管理]画面を確認する。[ディスク2]という名称でディスクが追加されていることがわかる。

このディスク2を初期化・オンライン状態にする。

ここに新しいボリュームを作成していく。ボリュームの種類は[シンプルボリューム]、ドライブレターはDを選択、ボリューム名は”DATA01″で作成した。

Dドライブが問題なく作成された。

これでDドライブをデータディスクとして利用できる。
一時ディスクDドライブがあるサイズのVMを選択しなければならない状況で、かつ、どうしてもDドライブをデータディスクとして使用したい場合(そのような場面があるかどうかは不明だが)、今回のようなやり方で回避できるかもしれない。

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